子犬がやってきた!来たばかりの子犬の特徴と気をつけたいこと
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犬育て
日本盲導犬協会では、盲導犬の候補犬は概ね56日前後で、パピーウォーカーさんに委託されます。
ちっちゃくて、ほわほわで可愛いですよね。
そんな可愛い子犬ですが、迎えたばかりの頃に気を付けてあげたいことがあります。
来たばかりの子犬の特徴
家に迎えたばかりの子犬はまだまだ体力も無く、抵抗力も十分ではありません。
その上、今までは母犬や兄弟姉妹と一緒にいたのに、突然一人になり、知らない家で知らない人たちと一緒の生活になります。
環境が変わり、子犬の心は不安でいっぱいです。
生後2か月前後の子犬は、体が未熟なことや、環境の変化で不安から体調を崩しやすく、ストレスがかかりやすいことを理解してあげましょう。
気をつけたいこと
1.ストレスをかけないように
この時期は、子犬にストレスをかけないように心掛けてあげましょう。
子犬の居場所は落ち着ける場所を選び、来客も子犬が生活に慣れるまで(その仔によりますが1~2週間程度)は避けてあげましょう。
可愛いので撫でまわしたくなりますが、環境に慣れず不安でいっぱいの子犬を無駄に撫でまわすのは、子犬にとってはストレスになります。
子どもたちがバタバタ走り回り、キャーキャー言いながら撫でまわしたりすると、子犬は興奮します。
激しく興奮させることも、子犬にとってスはトレスになります。
体力の限界も知らずにはしゃぎまわってしまい、体調を崩してしまうこともあります。
2.ぐっすり眠れるように
少し遊んで、たっぷり寝て、落ち着いているときに優しく撫でてあげて、そしてまたたっぷり寝かせてあげましょう。
睡眠時間も18~20時間くらいは必要です。
子犬が安心して眠れるように、優しく温かく見守ってあげましょう。
それでも、子犬は環境に慣れていくのに精一杯で
生活に慣れてきたかな?
と思う頃に便を崩したりします。
3.体温の保持に気をつけて
子犬はまだ体温調節がうまくできないので、寒い時期は心配ですね。
協会では「誤飲」を最も警戒しているので、人が目を離す夜間などに、ケージやクレートに敷物をいれることを禁止しています。
寒さ対策、どうしていますか?
うちは、たまたま寒い時期の委託がありませんでした。
3月末に委託だったツムギとシオンが、やや寒い時期でしたが、ケージを毛布で覆うくらいでお腹も壊しませんでした。
シオンのときはクレートで寝かせましたが、寒さを心配してくださったご近所さんがペットヒーターを貸してくださいました。
それを床に置いて、その上にクレートを置いて温めました。
子犬をクレートに入れて毛布で覆うだけでも、ケージよりは自分の体温で温まりやすいかなとは思います。
4.フードは大丈夫?
フードが合わなくてお腹を壊す場合もあります。
また、子犬は一度にたくさんの量を食べて、消化することはできません。
日本盲導犬協会では、6か月齢くらいまで3回食で、成長に合わせて1回の量を増やしていきます。
パピーウォーカーさんは、訓練士さんからご指導がありますが、家庭犬のみなさんは、体調を見ながら慎重に進めてあげましょう。
5.トイレのしつけ
SitやDownなどのしつけは、子犬が生活に慣れてきたら、遊びながら楽しくやっていけばいいと思いますが、トイレのしつけは子犬を迎えた日から始まりますよね。
- 寝起き、水を飲んだ後、ごはんのあと、など子犬が排泄をしやすい時間を見計らってトイレに連れて行く。
- 床のにおいを嗅ぎまわるなど、排泄したそうなそぶりを観察してトイレに連れて行く。
などが基本になります。
子犬がトイレの場所を覚えるまでは、家中をフリーにするのではなく
しそう!
と思ったら、ささっと連れて行けるくらいの広さを子犬の行動範囲とした方が、しつけやすいと思います。
失敗体験を積ませないのが大切ですが、失敗はつきもの。
失敗しても叱らず、次の成功を褒めていきましょうね。
覚えは早い仔も遅い仔もいますが、根気よく教えてあげてくださいね。
関連記事→最短3日で子犬にトイレをしつける方法
まとめのようなもの
迎えたばかりの子犬は
- ストレス
- 睡眠
- 体温の保持
- フードの種類や量、与える回数
などに気を配ってあげましょう。
トイレのしつけは、子犬を迎えた日から始まります。
まずは、トイレの場所を子犬に覚えてもらうことを目標に、上手にできたらたくさん褒めて、失敗しても叱らず、根気よく教えてあげてくださいね。
(写真は順に、イズモ、ツムギ、シオン、ウェルシーです)
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不安をどれだけ和らげる事が出来るか、安心を与えてあげる事が出来るか…
そこは人間が根気強く愛情を持って接してあげる事が出来るか、というのがとても大事になってくると思います。
それを踏まえた上で、褒めてあげる、時にはきちんと叱る…
パピーに色々たくさんの事を教え込もうとしても厳しいものがあると思いますし、まずは人間の気持ちが一番、大切ではないかと思います。
サナは1月に預からせて頂きましたので、いきなり「寒さ」を体験する事となってしまいました。
協会の指示は守らないといけない、でも…
自分達の感覚から見て耐えられてるようには思えなかったので…
夜中にハウスを開けて、喜んで膝の上にダイブしてくるサナを寝かせてあげた事もありました。
あぐらの上で丸くなって、安心してぐっすり寝て…
これがきっかけでサナも私達もコミュニケーションがとれるようになってきたのだと思います…
サナ父ちゃんさん
寒い時期の委託は大変ですよね。
子犬はまだ小さく、体温調節もうまくできませんからね。
誤飲に気を付けることと、人の布団に入れなければいいわけで、抱っこはOKですよね♪
うちは、シオンが寒さというより(3月末委託だったので)寂しさからの夜泣きがすごかったので、やっぱり抱っこしていたことがあります。
人は眠れず、体が痛くなりましたけどね。
委託当初は子犬も不安ですよね。
人間で言ったら、2~3歳の子どもを宇宙人の元へひとりで行かせるようなものですものね。
子犬の立場に立って、愛情をたくさんかけてあげたいですね。
しつけは生活に慣れてきてからゆっくり。
まずは
人っていいな。
おうちっていいな。
ですね♪
サナちゃんがとても幸せなパピー時代を過ごしたことが、今につながっていると思います♪