犬の性格は社会化期の過ごし方で決まる?社会化期を過ぎても諦めないで!
公開日:
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繁殖犬~引退後のウェルシー, 社会化
ウェルシーだよ。
小さいころのあたしは、なぜか階段の昇り降りが苦手だったみたい。
足裏感覚が敏感で、アスファルトの道から芝生や土の場所に入っただけで、びっくりして走り回ったりしていたよ。
パパもママも、何度同じ場所に行ってもあたしが「怖いよ~!」ってなるので、頭を抱えていたんだって。
社会化期を過ぎても苦手がなかなか克服できない
パピーレクチャーで階段の練習をしたときに、訓練士さんと一緒に練習したけど「怖いよ~」ってずっと言っていたの。
そのとき、もう7か月齢になっていて、ママは
この月齢でこんなに階段が怖くては、この仔はこの先もずっと階段で苦労するのかなあ?
って思ったんだって。
でも、あたしは「怖い」と思っても
ウェルシー、階段に行く?
って言われると
行く。
って言えたし、自分から
行ってみる。
って、進路を階段のある場所にとることもあったよ。
途中で、やっぱり怖くなって
今日はやめておこうか。
ってなったこともあったけどね。
ポジティブなところは、ウェルシーのいいところ。
この仔は頑張り屋さんなので、頑張ってくれると思います。
と訓練士さんは言ってくれたよ。
人がかかわることでクリアしていけるタイプ
今までお預かりした仔もみんな多少階段を怖がったけど、お散歩のときに何度も練習しているうちに、自然に上手に昇り降りできるようになったんだって。
芝生や土の上に足場が変わることも、あたしは他の仔たちみたいに
何度も行っているうちに慣れて、普通に歩くようになる。
ってならなくて、パパもママも困ったんだって。
それで、訓練士さんに相談して
手前で一旦止まって
ウェルシー
ここから階段だから慌てないでね。
ここから芝生だからね。
って声をかけて一緒に行くようにしてもらったの。
安心できたみたいで、だんだん普通に歩けるようになったよ。
今は歩道橋も余裕~♪
![歩道橋を昇る犬](http://dogs-with-us.link/dogs/wp-content/uploads/2019/03/IMG_0588.png)
![歩道橋を歩く犬](http://dogs-with-us.link/dogs/wp-content/uploads/2019/03/IMG_0589.png)
芝生も余裕~♪
![芝生を歩く犬](http://dogs-with-us.link/dogs/wp-content/uploads/2019/03/IMG_0536.png)
笑わないでね。
他の仔がなんでもないようなことが苦手っていう場合が、犬もあるんだよ。
社会化期を過ぎていても犬は学習する
犬の社会化期は、生後4週~12週(諸説あるみたい)くらいまで、って言われているよ。
この時期の子犬は「外の世界の刺激を受けて社会に適応していくことを学ぶ時期」って言われているよ。
その時期ににいろいろな経験をさせないと怖がりの犬になるって言われるね。
その時期は、確かに「環境があれば慣れる」時期なのだろうけど、その時期に受け入れられず社会化期を過ぎても、今度は「学習して慣れていく」っていうことはできるんだな~ってあたしは思ったよ。
小さいとき怖いと感じていたことも、人が声をかけてくれれば大丈夫、人と一緒なら大丈夫、って少しずつ進歩していったよ。
今は、ちょっと怖いと思っても自分で落ち着けるようになってきたよ。
パパやママが、お散歩のときに
人主導で歩く
だけではなくて
犬主導で体験する
ことも大事にしてくれたよ。
例えば、身の回りのいろいろなものを見たり、聞いたり、においを嗅いだり、あたしのやりたいように確認させてくれたよ。
公園でのんびり日向ぼっこをしたり、人がキャッチボールをしているのを眺めたり、そういう何でもないような時間があたしの力になっていると思うよ。
![芝生に伏せる犬](http://dogs-with-us.link/dogs/wp-content/uploads/2019/03/KIMG2855.png)
まとめのようなもの
社会化期は、環境適応能力が高い時期なので、身の回りに起こり得るいろいろなことを経験をさせることが大切だよ。
でも、その期間に苦手なものが克服できなくても、犬には学習して受け入れていく力があると思うの。
社会化期を過ぎてしまっていても、諦めずにわんこの可能性を伸ばしてあげてね。
そのうえで苦手なものは、その仔の個性だと思って受け入れてあげてね。
わんこが毎日を楽しく過ごせるように心の幅を広げてあげてね。
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Comment
確かに…大器晩成型のパピーだっているかも知れませんね…
そのコに合った成長のスピードもあるのでしょうから、盲導犬の育成ももう少しそのコに合わせて協会も対応してあげたら…と思ってしまいます。
一頭でも多くの盲導犬を!
と、声を大にして訴える一方で、現役の盲導犬の数が年々減少してしまっている現実があるのですから…
読ませて頂いて、ふと思ってしまいました…
サナ父ちゃんさん
犬も人も同じかもですね。
成長スピードはそれぞれなのかもしれませんね。
盲導犬を増やそうとして、ひと頃よりも出産頭数も増やしていますし、レクチャーに工夫もしていますし、私たちには見ることはできませんが、多分訓練もいろいろな工夫をしているのだろうと思っています。
試行錯誤の部分もあるのかもしれませんね。
盲導犬を必要としている人たちが、早くパートナーと出会えるといいですね。
自分のできることを協力していこうと思います。