犬との信頼関係を築くには犬の意思を尊重してあげる
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犬育て
犬と仲良く暮らすためには「信頼関係」が大切って言いますよね?
しつけ本などにも書いてあります。
信頼関係ってなんだろう?
しかし、中には「信頼関係」=上下関係(主従関係)みたいに書いてある本もあって混乱しませんか?
- 犬が人のことを信頼していれば、人の言うことに従ってくれる
これは解ります。
しかし「人が上犬は下」と教え、犬を服従させることによって、人と犬の間に「信頼関係」が作れるのか?
ここが疑問に感じています。

力でもおやつでも信頼関係は築けない
パワハラ上司に自分の意見を言って、叱られたり3倍になって返ってくると思えば「はい!」って従う方が面倒ではないですよね。
命令に従うのは、パワハラ上司を信頼しているからではなく、面倒だからですよね。
犬も威圧的な態度や、叱ることでしつけようとすると、叱られるのが嫌だから、怖いから言うことを聞くようになるかもしれません。
おやつを使ってしつける場合も、犬が喜んで言うことを聞いているように見えても、おやつが目当てってこともあります。
おやつが無ければ、とたんに言うことを聞かない。
こうなると、犬は人を信頼しているから言うことを聞くのではなく、おやつを信頼しているだけっていう感じですよね。
どちらの場合も、犬が人の命令を聞くようになったところで「信頼関係」が築けたとは言えないですよね。
犬との信頼関係を考える
部下への気遣いを忘れず、部下の言い分にも耳を傾け、適切に部下を指導してくれる上司だと
この人となら安心して仕事ができる。
と思えて信頼できると思えますよね。
人と犬の関係に上下関係を持たせる場合は、目指すは「信頼できる上司」でしょうか?

仲間とか家族と考える場合は、文字通り
友達、家族
という関係になりますよね。
犬とどんな暮らしをしたいかによって、それぞれの家庭で少しずつ違ってくるところなのでしょうね。
犬の言うことを聞いてあげるとわがままになる?
うちでのウェルシーの扱いは犬の「娘」ですね。
家族の一員として考えていますが、人間ではないので犬として尊重していますし、尊敬もしています。
人の生活の中で暮らす必要があるので、しつけという形で人の生活の中でして欲しいこと、して欲しくないことを教えていくのは、人の役割だとは思っています。
人としての役割はありますが、人権も犬権も対等だと思って接しているので、人の指示に従ってもらうだけではなく、犬の要望にも耳を傾けています。
うちは、人より犬のごはんが先ですし、犬のお願いは可能な限り聞いてあげています。
抱っこ~。
と言えば膝に乗せてあげていますし
遊ぼう。
と言えば、おもちゃを出して相手をしてあげます。
それで、犬がわがままになったり、問題行動を起こしたことは今までにはありません。
犬の意思を尊重してあげていると、犬も人のお願いをよく聞いてくれるようになるようです。
今のウェルシーは、頑固さや(人から見て)反抗的と感じるところは無く、人の気持ちを察して、自ら行動してくれる場面も多くあります。

信頼関係と上下関係は似てて異なるもの
ウェルシーは愛されている、安心して暮らせると感じているので、自発的に人に寄り添い、人の意思も尊重してくれる。
結果、最初に書いた
- 犬が人のことを信頼していれば、人の言うことに従ってくれる
ということになり、人の(家族以外でも)言うことよく聞く犬を見て周りの人は「上下関係(主従関係)ができている」と思うのかもしれません。
まとめのようなもの
力で、あるいはおやつで、犬に人の言うことを聞かせることができても、それは「信頼関係」とは違うと考えています。
この人と一緒にいれば安心して暮らしていけるんだな。
と犬が感じることで、犬は人を信頼してくれるようになると考えています。
もちろん「甘やかす」のは違う話で、ダメなものはダメというのは伝えますが、人を信頼している犬は、理解してくれると考えています。
多分、反抗的と言われてしまう犬は、意思の伝え方を知らないだけなので、人にとっての問題行動の裏にある「その仔の気持ち」を考えて対応してあげるといいのかなと思っています。
犬と人の信頼関係を築くのも努力が必要で、その仔に合った方法があると思いますし、時間がかかることがありますが、根気よく伝えていきましょう。
関連記事→主従関係って何よ?
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Comment
「甘やかさない」事と「しつける」事をどのように人が捉えてワンコ達に接するか…が大事なように私も思います。
パピーをお預かりした時の最初の対応…
自分達は心を鬼にして?しつけてきましたが、もう少しサナに寄り添ってあげれば良かったかな…とちょっと反省しています。
ワンコも生き物、言い分はまず、聞いてあげないと、ですね♪
サナ父ちゃんさん
初めての犬育てって、しかも自分の犬ではないという責任感もあって、良くも悪くも肩に力が入ってしまいますよね。
サナちゃんは、上手に育てていらしたように感じますが、反省点があったのですね(ちょっとホッとします 笑)
私たちも、1頭目のパピーは特に前半が、犬に自分たちの要望を押し付けていて、犬の気持ちに寄り添うところが足りなかったと思っています。
やっぱり、反省です。
甘えさせることと、甘やかすことは違いますし
言い分を聞くのと、言いなりになるのも違いますね。
パピーウォーカーをやって、それが理解できたような気がしています。
本当にその通りですね。
ただただ上から命令をして
逆らえないから従う、
NOと言わせず従わせるという形でなく
ワンちゃんの気持ちに沿って尊重し
自然な形で
心から安心して、こちらの言葉に耳を傾けてもらえるように
お互いに信頼を築きあっていきたいです。
すずさん
すずさんは、黒ラブちゃんの気持ちに寄り添って、おっとりした黒ラブちゃんの良さを引き出していらっしゃっていますね。
犬は人と共にしか暮らせないので、そこが安心して生活できる場所でないとですよね。
穏やかな黒ラブちゃんのお顔を見ていると、幸せが滲んでいますものね。
見習っていきたいと思います♪