子犬を迎えたら|しつけの前に「子犬にはできないこと」を理解しよう
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犬育て
私たちはパピーウォーカーだったので、いつも家に来るのは子犬でした。
パピーウォーキングにはいろいろと協会からのリクエストがありましたが、今だから感じる
子犬だもん。
まだできないのは当然だよね。
と思ったことをお話しします。
しつけよりも大切な知っておきたいこと
子犬を迎えると
どんな子に育つのかな?
と楽しみですし
いいこに育てて毎日楽しく過ごしたい。
と、ちょっと力も入ったりしますよね。
しかし、子犬は初めから人の話を理解できるわけではありませんし、人との暮らし方を知っているわけではありませんよね。
しつけの前に、子犬が知らないことやできないことをざっくり頭に入れておくと、困ったときも気持ちに余裕ができるのではないかと思います。
子犬がまだできないこと
1.排泄のコントロール
子犬が家に来たらその日から始まるのがトイレトレーニングですが、子犬には排泄のコントロールは難しいです。
トコトコ歩いたかと思うといきなりおしっこをしてしまうなど、本当に大変ですね。
子犬がトイレを失敗するのは当たり前のことなので、失敗しても叱らず次の成功を褒めてあげられるように、根気よく教えていきましょうね。
2.独りぼっちになること
パピーウォーカーは、子犬を迎えたその日の夜から子犬をケージでひとりで寝かせるように指導されます。
しかし子犬たちは、人の家に来るまでは兄弟姉妹と一緒にいたので、独りぼっちになることをものすごく不安に感じる仔もいます。
夜鳴きをする仔も多いのですが、これも当たり前のことで、パピーウォーカーは、ほぼ一晩中子犬を抱っこして寝不足になることもありますよね。
家庭犬の皆さんは、夜鳴きをするのであれば人の布団の横に子犬のベッドを置いてあげたり、一緒に寝てあげてください。
それが直接問題行動につながることはありません。
子犬の寂しさや不安に寄り添ってあげましょう。
おうちに慣れてくるにつれ、少しずつ独りでいられるようになっていきます。
子犬の様子を見ながら、短時間ずつ独りでいる練習をしてあげてくださいね。
3.噛む力のコントロール
子犬は何でも口に入れて確認しますし、遊ぶときにも口を使います。
自分が噛んだら相手を傷つけてしまうかもしれない。
ということは、まだしっかりとは理解できていません。
かじってはいけない物も理解していないので、家具をかじってしまうかもしれませんが、叱らずに噛んでもいいおもちゃを与えて、おもちゃを噛んでいるときを褒めてあげましょう。
人と遊んでいるときにも手を噛んでくると思いますが、噛んだら遊びを中断して
噛んだら遊びは終わってしまう。
と伝えてあげましょう。
次第に噛んでいいものといけないもの、噛む力の加減などを理解できるようになります。
4.興奮のコントロール
子犬は遊ぶのが好きですし、ちょっとしたことにも興奮します。
子犬を迎えると、つい遊んであげたくなりますが、子犬は体力の限界も分からずはしゃいでしまい、体調を崩してしまうこともあります。
人が興奮をクールダウンさせる必要がありますし、子犬が落ち着ける環境を整えてあげましょう。
5.集中すること
子犬は数日もすれば自分の名前を覚えますし、人と目を合わせてくれるようになってきます。
人も子犬とコミュニケーションを取りたいと思いますし、生活に慣れてくると「お座り」や「ハウス」などのコマンドも覚えることができます。
しかし、子犬の集中力は長くは続きません。
人との生活のマナーを教えていく必要がありますが、集中するのは子犬にとっては大変なことなのだと理解し、少しずつ教えてあげましょうね。
まとめのようなもの
子犬が人と一緒に楽しく暮らすためには、しつけとして生活のマナーを教えていかなくてはなりませんが、その前に
子犬には体や頭が未熟なために、できないこともあるのだ。
ということを人が理解しておくだけで、子犬育てが気持ちの上で楽になります。
子犬は、吠えたり、噛んだり、いたずらをしたり、大変なこともたくさんありますが、成長と共に理解できることが増えていくので、できることを褒めて伸ばしてあげて、可愛いわんこに育てていきましょうね。
(写真は全てウェルシーです。可愛かったなあ♪)
今でも可愛いでしゅよ♪
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Comment
ごぶさたしておりまーす!
ホントそうなんですよね。
わかっていても、ついつい力がはいっちゃう。
前の子とも比べてしまいますし。
この子はもう無理だぁーなんて思ったり。
こんな凶暴な子は無理だぁーの代表?ジュノンがTP2を通過したという連絡が先日ありました。
ミラクル!
わからんもんです(笑)
ホントに面白い子だ。
はるさん
お久し振りです。
ジュノンちゃんTP2通過、おめでとうございます。
もうそんな時期なんですね。
月日が経つのは早いものです。
ジュノンちゃん、そんな狂暴な仔だったのですか?
盲導犬センスって、どこに眠っているか、分からないものですよね。
知り合いのパピーウォーカーさんも
パピーの頃は猛獣だった。
と言っていた仔が盲導犬になりました。
案外、パピーウォーカーが手を焼いた仔が盲導犬になる場合もありますよね。
ジュノンちゃんが、これからも楽しく訓練を続けていけますように。
ここで今まで掲載頂いてきたものをまとめのようなかたちで改めて載せて頂いたら、きっと多くの方の助けになるだろうな…
と思ってたら、先程、アップされましたね~♪
そちらを読む前に、そもそもの人間側の心構えとして理解しておかないといけない事がこちらに記載頂けたのかな、と思います♪
またわんこを迎え入れる際には目線を落として、わんこの気持ちに寄り添って、出来ない事に寛容にありたいと思います♪
いつもありがとうございます♪
サナ父ちゃんさん
年数と共に記事数が増えてきたので、まとめ記事を作ろうと思っていたのですが、やっと作れました。
パピーウォーカーをやってみたい人の助けになればいいなと思っています。
こちらこそ、いつも応援ありがとうございます♪