室内犬はケージ飼いと放し飼いどちらがいいの?
公開日:
:
犬育て
犬を室内で飼育するにあたって
ケージに入れたほうがいいのか?
室内でフリーで生活させた方がいいのか?
悩みませんか?
犬のケージ飼いと室内フリー飼い
ケージを使う場合、人のライフスタイルによって犬がケージで過ごす時間も違ってくると思います。
室内フリーであっても
- 全てフリー。
- 場所を制限してフリー。
- お留守番はケージで過ごす。
など、家族のライフスタイルや犬の性格によってさまざまだと思います。
「正解」はあるのでしょうか?
ケージを使う場合のメリットとデメリット
ケージは道具なので、使い方によってメリットもデメリットもあります。
1.メリット
- 安全
特に子犬は何でも口に入れてしまうので、目を離すとき、お留守番、夜間などにケージに入れておくと、物理的にいたずらができないので安全です。
2.デメリット
- 暇
狭い空間に閉じ込められて長時間「暇」になるとストレスになります。
ケージから出した瞬間に興奮して、部屋の中を走り回ったり興奮による噛みつきをする仔もいます。
フリーだとテリトリー意識が強くなる?
家の中を自由に動けるようにすると、家全体を自分のテリトリーと見なしてしまい、吠えがひどくなるということを聞きます。
テリトリー意識については、個人的には広さというより、その仔にとって家の中で安全で安心できる場所が無いことが大きいのではないかと思います。
ケージを使って安心できる場所を用意してあげるのもいいし、机の下が落ち着く仔もいます。
外の音や視界を遮ると大丈夫という仔もいます。
その仔の性格に応じて対策も違ってくると思います。
ケージを使いながら室内フリーに近い生活
日本盲導犬協会ではケージを使用します。
理由はやはり安全面で、人が目を離すとき、お留守番、夜間は犬をケージに入れるのがお約束です。
それ以外では、1日に何時間ケージに入れるなどの制限はありません。
室内フリーにするためには
- 部屋を片付け犬目線で安全な環境を整える。
- トイレのしつけができている。
これは最低条件です。
安全面からキッチンには柵を設け、トイレや浴室も扉を閉めて犬が自由に出入りできないようにするボランティア家庭が多いです。
わが家でのケージの使い方は、人の目があるときは扉を開けっぱなしにしてあって、出入り自由です。
ひとりでいたいときに、人の視界を全く遮れないことがストレスになる仔もいます。
ウェルシーも隠れ家っぽい方が落ち着くみたいなので、前面以外は毛布で視界を遮ってあります。
(敷物は人の目があるときのみ入れています)
このあたりは個体差があるみたいで、人の姿が見える方が安心するという仔もいました。
その他にも、部屋でくつろぐときの専用布団もあります。
ブログ更新中のため、パソコンのアダプターがありますが、普段は片づけてあります。
冬は陽だまり
夏はアルミプレート
など、季節ごとに心地いい場所に行きたいので、ケージ以外にもウェルシーが安心して落ち着ける場所を用意しています。
ケージの使用は犬の個性に合わせて
私の場合は、日本盲導犬協会のお約束を遵守する必要があるので
- 人の目があるときは室内フリー。
- 人の目が無い夜間や留守番時はケージに入ってもらう。
という暮らし方をしていますが、家庭犬の場合はケージの使用は、人のライフスタイルや犬の個性に合わせればいいのではないかと思います。
犬は穴蔵のようなところを好むと言いますが、狭いところが苦手な仔もいます。
うちはシオンがそうで、ケージに入ってはくれましたが、好きにはなってくれませんでした。
パピーの頃にみんなが楽しんだこのスペース(テーブルの下に折りたたんだ椅子を収納できるスペースがあります)にも、シオンは一度も入りませんでした。
そういう仔は無理にケージに入れるより、その仔が好むような落ち着ける場所を用意してあげる方が、犬にとってもストレスにならないのではないかと思います。
ケージが安心できる仔であればケージを使ってあげれば良いでしょう。
まとめのようなもの
室内犬のケージについての考え方は
- 犬は放し飼いにはせずケージ飼いをした方が良い
犬にはテリトリー意識があるので、放し飼いにすると守る範囲が広くなりストレスになる。
- 犬は放し飼いにするべき
飼い主と共に行動できないことがストレスになる。
どちらの考え方もあって悩みますね。
家庭犬であれば、家族のライフスタイルや犬の個性に合わせて、ケージを使用するかしないかを決めていけばいいと思います。
パピーの頃は、目を離せないことが多かったのでケージが必要だったけれど、成犬になったらいたずらもしないので要らないわ。
などと、犬の成長によっても変わってくるかもしれませんし
今のその仔にとって、どんな環境が幸せなのか?
を考えることが大切です。
考え方としては、ケージを使わない場合も
- 犬には安全で安心してくつろげるスペースが必要。
ケージを使う場合も
- ケージは、犬が安全で安心してくつろぐためのスペースであって、犬を閉じ込める場所ではない。
だと思っています。
ケージを使う場合は、ケージは
安全で安心して過ごせる場所。
ということを犬に教えるようにハウストレーニングをしていきます。
間違ってもケージを「お仕置きの場所」にしないようにしましょうね。
関連記事→子犬のハウストレーニング|子犬がハウスを好きになる教え方
(写真は黒ラブはツムギ、それ以外はウェルシーです)
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