犬の要求を聞きすぎると犬がわがままになるらしい
公開日:
:
犬育て
わが家では「遊んで」「抱っこ」などの犬の要求は、可能な限り聞いてあげるスタンスなので、私は友人などに
犬がわがままにならない?
と聞かれることがあります。
要求を聞いていると犬がわがままになるの?
先日読んだ雑誌に「犬の要求を聞いていると犬がわがままになる」という記事がありました。
内容をご紹介します。
1.反抗的になる
叱らないといけない場面で叱らないと、叱られたときに反抗的な態度を取るようになります。
例として、おやつが入った袋をいたずらしたときに叱らず
食べたいの?
とおやつを与えてしまうと、次に同じことをして叱ると反抗的な態度を取るようになると書かれていました。
うちではおやつは与えていないのでフードということになりますが、そもそもフードの袋を犬が届くところには置いていません。
犬へのしつけは一貫性が必要なので、同じことをして叱ったり叱らなかったりするのは、飼い主の問題行動だと私は思っています。
褒めるのも叱るのも
- いつも同じ
- 家族全員が同じ
一貫性を持って接してあげないと、犬には理解できず
この前はもらえたのに、今日は何で叱るんだよ!
と人から見て反抗的な態度を取るのは、ある意味当たり前だと思います。
2.飼い主さんの物を自分の物にする
靴下やスリッパなどをおもちゃにして、返してもらおうとすると取られまいとして、唸ったり噛みついたりするというもの。
パピーの頃は、おもちゃにしてほしくない物は片付けるようにしていました。
片付けられない家具などをかじる場合は、おもちゃで気を引いて
こっちで遊ぼうね。
と誘導して
家具をかじらないでね。
と伝え、おもちゃを噛んでいるときを褒めて
おもちゃはかじっていいよ。
と伝えました。
同時に「OUT」の指示で咥えた物を離すように教えていきました。
これも、スリッパなどをおもちゃにしても容認したり、人の都合で叱ったり、一貫性のない態度で接しているのではないかと感じます。
3.安全なお散歩ができない
好き勝手にリードを引っ張ったり、すれ違う犬や人に吠えたり、自転車などを追いかけようとするというもの。
リードをガンガン引っ張ってしまうと犬も人もお散歩を楽しめませんから、人のそばで歩くことが楽しいと犬に教えていくのは必要です。
お散歩で出会うものに過剰な反応をしないように、子犬の頃から社会化をしていくことも必要です。
家庭犬の場合は、人の横でピタッと歩く必要はありませんし、寄り道やにおい嗅ぎに飼い主さんが付き合ってあげたからって、それが直接犬の問題行動の原因になることはありません。
人と一緒にお散歩を楽しめる犬は、自分の気持ちが満たされるので飼い主さんからの指示があるときは、ちゃんと聞き分けてくれるようになりますよ♪
「犬の散歩」なのですから、犬が楽しめることが一番大切です。
犬が勝手な散歩をするのは、わがままなのではなく
- 人と一緒に歩くことが楽しい散歩だと犬に伝えること。
- いろいろな体験をさせて社会化を進めてあげること。
を飼い主さんがサボっているのでは?
まとめのようなもの
他人に迷惑をかけること以外は、犬に守って欲しいルールは家庭によってそれぞれだと思いますが、人が明確にルールに徹すれば(例えば、いくら吠えてもごはんはあげません。など)犬は理解します。
ルールが曖昧だと
吠えるという方法で、ごはんがもらえるのかも?
と犬が考えて、犬は自分の気持ちを人に伝えたいと思っているだけで、それを「わがまま」と言うのは傲慢な話だなと思います。
日本盲導犬協会の犬育てでは
- 自分の気持ちを伝えたいときは、吠える、噛むなど、人にとって不快な方法は使わないでね。
- 自分のおもちゃ以外の物は、おもちゃじゃないよ。
- お散歩は、人と一緒に楽しく歩こうね。
など(他にもありますが)犬に伝えたい「人との生活マナー」は、一貫性を持たせて教えるようにご指導をいただいています。
私たちはそれは守った上で、犬の要求「遊んで」「抱っこ」などは、手が空いていればほぼ聞いてあげています。
今のところ、それで問題行動を起こした仔はいませんし、むしろ自分の気持ちが満たされて人のお願いも聞いてくれるので、困っていることはありません。
犬は人の言葉を話せませんから、人との生活ルールは一貫性を持った態度で伝えることが必要ですし、自分たちの生活に合わせてもらう人の方は、犬の気持ちを推察する努力が必要ですね。
こんな記事も書いています。
スポンサードリンク
関連記事
-
犬が飼い主の気を引くためにする行動いろいろ
犬は日々飼い主さんのことを観察しています。 そして、大好きな飼い主さんの気を引くために様々な行動を
-
たくさん話しかけられる犬は長生きするらしい
わんこの飼い主のみなさん、愛犬にたくさん話しかける人ですか? たくさん話しかけられる犬は長生きの傾
-
愛犬には絶対に幸せになってもらいたいあなたへ
ご縁があってわが家にやってきたわんこです。 愛犬には絶対に幸せになって欲しいですよね。 愛犬は言葉
-
子犬がやってきた!来たばかりの子犬の特徴と気をつけたいこと
日本盲導犬協会では、盲導犬の候補犬は概ね56日前後で、パピーウォーカーさんに委託されます。 ちっち
-
子犬生後7か月 自我に目覚める季節 反抗期とも言う
この時期の特徴ともいえる「反抗期」ですが、ツムギの「反抗期」は今のところ想定の範囲内で、それほど大変
-
「動画」ごはんだよ~!犬が最初に覚える言葉は?
以前の記事にツムギはごはんの時に吠えるなんて書いていますけど、つむたんの名誉のために言います。 今
-
生後6か月・犬もギャングエイジ?子犬の成長に寄り添っていこう
ギャングエイジとは、小学3年~4年生あたりの子どもに表れる状況です。 今までは家が近いとか、親同士
-
臆病で人見知り犬見知りな犬を治したい?治すべき?
先日、生後4か月の黒ラブちゃんに会いました。 黒ラブちゃんの飼い主さんが話しかけてくださったので、
-
犬が理解できる正しい叱り方は「NO」と「Good」を効果的に使う
やって良いことと、いけないことを教えるのを通常「しつけ」といいます。 犬の場合も同様に、人の社会の
-
子犬の問題行動を治すキーワードは「落ち着き」
3月26日にシオンが家にやってきて、2か月ちょっとが経ちました。 6月1日でシオンは生後4か月齢に
Comment
目線をどこに置いて基準を定めるか…だと思います…
人間目線でしたら、人間にとって、都合の悪い事、好ましくない事は即、アウトなのでしょう…
やはり、人間側かどうなのか?というお話になってしまいますが、人間に従わせるようなワンコとの関係は、自分にはつまらない者だと思います…♪
サナ父ちゃんさん
人間にとって、都合の悪いこと、好ましくないこと、即アウト。
きっとそうなのでしょうね。
私も人に従うだけの犬との暮らしはつまらないと思います。
犬にも犬の気持ちがあって、心が通い合うのが犬と暮らす楽しみかな♪