犬の散歩の適切な時間やコースは犬に任せてみよう

公開日: : 散歩

犬にとってちょうど良いお散歩の距離や時間はどのくらいかなあ?

と思うことはありませんか?

訓練士さんには

家に帰ったら犬が伏せてくつろいだり寝てしまうくらい。

と言われました。

窓辺で寝る犬

目安などはあるのかなあと思って、調べてみたこともあります。

こちら→犬の散歩の時間と回数はどのくらいがいいの?

犬に任せてみるという提案

先日公園で、秋田犬と何か(聞いたのですが忘れました。すみません)のミックス犬の飼い主さんにお会いしました。

穏やかな仔で、ウェルシーとはお互いにクンクンとあいさつをして一緒にそばにいる感じで飼い主さんとお話しました。

お散歩はどのくらいの時間歩いていますか?

と聞いてみると

この仔に任せています。

なので多い日は1時間ちょっと歩きますし、少ない日は10分という日もあります。

だいたい30分から1時間ということが多いです。

と言いました。

また、回数は1日に2回が多いが特に決めていなくて、行ける時間に行くということでした。

散歩コースと時間の長さは犬が決める

秋田ミックスちゃんの飼い主さんは、家を出ると右に行くのか、左に行くのか、そこから犬に任せると言います。

その後も犬が前を歩き、行く道を決め、犬がタカタカ歩けば人も早足に、犬がゆっくり歩けば人も合わせ、犬が止まってにおいを嗅いだりすれば人も止まって待つ。

そんな感じの、のんきなお散歩なんですよ。

と笑っていました。

私の場合はパピーウォカーでしたし、今も盲導犬にはならないとはいえ協会の犬なので、原則として

  • 散歩コースや歩く速度は人が決める。
  • 人に気持ちを向けて歩くことを心掛ける。

というお散歩をしています。

見上げる犬

その中に、におい嗅ぎを満喫していいスポットを入れたり、人が少ない土手などではウェルシーのペースで歩いてもらったりしながら、最終的には人主導になるようにしています。

犬がご機嫌

そんなそんな

犬任せで大丈夫なんですか!

と思いましたが、秋田ミックスちゃんの飼い主さんは

今日はたくさん歩きたいな。

とか

今日はちょこっと歩ければいいかな。

とか、犬だって気分があるので、自分のペースでお散歩ができて犬がご機嫌なんですよ。

疲れすぎて歩かなくなったり、運動不足にもならないし、途中に嫌なものがあると、自分で引き返したり道を変えるので私も困ることは無いんですよ。

と言っていました。

なんか、目から鱗というか、野生的というか、犬本来の姿かもと思い、ちょっと感動しました。

もしかして私は、犬とそんな風に暮らしたい?

今までに

人が選ぶ道を、ただただついてくるお散歩って楽しいのかな?

とか

人にとっては何でもないようなものも、犬にとっては嫌で回避したいものもあるよね。

とか、思うこともありました。

秋田ミックスちゃんの飼い主さんは

この仔は、聞き分けも良く穏やかな仔で今は困っていることはありませんが、子犬の頃は神経質な仔だったので、ストレスをかけないように過ごしてきました。

散歩は、これがこの仔に一番合っているようで、8年(現在8歳)かけてこのスタイルになりました。

と言いました。

ウェルシー任せの散歩にしたらどうなる?

秋田ミックスちゃんのお話を聞いたので、ある日の散歩のラストに私たちが居住している住宅地に入ってから家までのコースをウェルシーに任せてみました。

ご機嫌で歩く犬

ウェルシーは尻尾フリフリご機嫌でタカタカ歩き、ここを右に曲がると家へ行く道だよねという場所を通り過ぎ、次の角を右に曲がり、次は左に曲がり、しばらく歩いてまた右に曲がり・・・などと回り道をして家の前の道に出て家に帰り着きました。

その話を夫にしたら、夫も同じようにやってみたそうです。

するとウェルシーは、曲がり角に来るたびに止まり、夫を見上げ

ねえパパ、どっちに行く?

と聞いてきたそうです。

指示を仰ぐ犬

え~!!

ウェルシーさん

人によって態度を変えるの?

パパには指示を仰ぎ、ママとは自由に歩いていいと思っているんかい!

まとめのようなもの

犬との暮らし方は人それぞれですね。

大切なのは

  • 犬が幸せなこと。
  • 飼主さんも幸せなこと。
  • 周囲に迷惑をかけないこと。

といつも思っています。

ウェルシーは盲導犬ではありませんが、繁殖犬という任務があるので、協会からお願いされているスタイルでのお散歩をしていきます。

引退したら、もうしつけよりも(周囲に迷惑をかけないことは大切ですが)ゆったりストレスなく暮らすというような年齢になるので、お散歩も今より自由度を上げてみたいと思いました。

犬の「年齢」「体調」「気分」に合ったお散歩の「コース」「距離」「時間」を犬が自ら決められるって素敵だと思いませんか?

それを自分の頭で考えて決められる犬と、それを尊重する飼い主さんが素晴らしいと思いました。

【補足】

秋田ミックスちゃんのお散歩は、コースや散歩の長さ(時間)は犬に任せていますが、犬任せと言っても例えば

よその家の敷地に犬がどんどん入って行ってもかまわない。

とか

気になる他犬の後をどんどん追いかけて行っても容認している。

というものではありません。

飼主さんと秋田ミックスちゃんの間にルールがあり、他人に迷惑をかけない中で散歩を犬の自由にしているということです。

犬がやりたいことは何してもいいの?

という誤解を招く文章だったかもしれず、補足させていただきます。

犬との暮らし方は、犬も人も幸せで他人に迷惑をかけなければ人それぞれでいいと思いますが、私自身はウェルシーを

  • 人の指示に従える犬。

尚且つ

  • 自分の頭で考えられる犬。

に育てたいという気持ちがあります。

関連記事→犬にコマンドに従うことを教えるが自ら考える力も伸ばしたい

関連記事→他犬とのすれ違いは距離を取る 機転の利く犬

お散歩コースなどを犬に任せる発想はありませんでしたが、自分で判断して行動できる犬と、愛犬を信頼している飼い主さんが素晴らしいと思い記事にしました。

スポンサードリンク
PREV
犬の焼きもちは治せる?焼きもちをやく犬の気持ちと対処法
NEXT
犬のフリーズドライフードはメリットだらけ?危険性も理解して与えよう

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

Comment

関連記事

犬の散歩は「犬が楽しい」が大切!うちの散歩ルールはとっても緩い

ウェルシーだよ♪ ママと一緒に公園にお散歩に行ってきたよ。 10月も半ばになってきて、秋らしくな

記事を読む

梅の花咲く散歩道

シオン地方は梅が咲きはじめました。 シオンを連れて公園にお散歩に行きました。

記事を読む

散歩する犬

犬の拾い食いは叱っても取り上げても直らない!しつけのポイントは?

子犬なら多かれ少なかれ拾い食いをすると思いますが、ラブラドールレトリバーは元来の食いしん坊な気質も

記事を読む

枝をくわえる子犬

拾い食い対策で犬に出すコマンドは「NO」ではなく「OUT」

最近のウェルシーは、普段のお散歩での拾い食いは減ってきました。 お散歩コースはいくつかありますが、

記事を読む

鎖があるから行けないよ?

障害物はどうする?子犬のコミュニケーション能力と考える力が育ってきた

シオンは生後11か月を過ぎました。 頭はまだまだお子ちゃまですが、身体はほぼ成犬と同じです。 頭

記事を読む

休息する子犬

犬が散歩中に歩かなくなる理由と対策

お散歩中に愛犬が突然座り込み、一向に歩こうとしないときってありませんか? 家を出るときは、お散歩を

記事を読む

楽しそうに歩く子犬

刺激に敏感で怖がりな子犬の散歩トレーニング

わが家の周辺は住宅街なので、わりと静かな環境です。 パピー達のお散歩コースは 住宅街コース

記事を読む

信号待ちする子犬

散歩嫌いな子犬が散歩好きになる!犬が喜ぶ散歩とは?

ある日、生後11か月を過ぎたシオンとのお散歩を密着取材(笑)してもらいました。 写真が多くなります

記事を読む

飼い主を見上げる子犬

子犬1歳現在のリーダーウォークの状況と散歩中のカムの練習

犬が飼い主から付かず離れず寄添って歩くことを「リーダーウォーク」と言います。 リードは張らず、軽く

記事を読む

スリングに入っている子犬

犬のお散歩嫌いを克服したい

ウェルシーとのお散歩中に会った女性が、ウェルシーを見て いいこに歩いているね~。 羨ましいわ。 と言

記事を読む

浅間隠山山頂
犬連れ浅間隠山|初心者向けの山だけど景色は最高!群馬の200名山

*記事には広告が含まれていることがあります。 ウェルシーだよ♪ 群馬

遊んで欲しい犬
これもシニアの兆し?後追いが始まった!ラブラドールレトリバー7歳半

*記事には広告が含まれていることがあります。 ウェルシーは9月14日

伏せる犬
望んでもいないのに勝手に番犬化する愛犬たち

*記事には広告が含まれていることがあります。 番犬とは、住宅や敷地に

すもも
犬にすももを食べさせても大丈夫?死に至る可能性あり!絶対に与えないで!

*記事には広告が含まれていることがあります。 すももには、見た目が桃

盲導犬パピー
「愛情のバトン」盲導犬界の特殊な犬愛事情の心構え

*記事には広告が含まれていることがあります。 盲導犬の育成にはとても

→もっと見る

  • follow us in feedly


    PAGE TOP ↑