叱らない犬育て?しつけは褒めるのが最強?褒める犬育てには死角もあるよ

公開日: : しつけ

家に子犬を迎えたら、人と一緒に楽しく生活してもらえるようにマナーを教えていく必要がありますよね。

膝の上で甘える子犬

一般に

  • 褒めるときは「Good」「いいこ」「よし」などの言葉で明るく高い声で言う。
  • 叱るときは「NO」「イケナイ」などの言葉を、低い声で短く強めに言う。

と犬に伝わりやすいとされています。

犬のしつけには褒めるのが大切

日本盲導犬協会では、パピーウォーカーに対して子犬を厳しく育てるようにという指導はしていません。

むしろ、どんな小さなことでも「褒める」ことを推奨しています。

パピーは1日のうちに何度「Good」という言葉を聞くのか?

数えたことはありませんが、多分一般の家庭犬の飼い主さんから見ると考えられないくらいの小さなことでも、ことごとく「Good」と褒めて育てていきます。

そのくらい、犬にとって「褒める」というのは「大切なこと」と位置付けているのですね。

玄関で見送りする子犬

しかし、全く叱らなくても良いということではなく「NO」と「Good」を効果的に使うよう指導しています。

協会指導の叱り方は

こちら→犬が理解できる正しい叱り方は「NO」と「Good」を効果的に使う

にまとめてあります。

褒めることで良い行動を増やす

犬を褒めることで

そう!

それでいいんだよ!

と望ましい行動を強化し、犬自身が喜んで人が望む行動を取ってくれるようになっていきます。

なので、褒めるときは

ウェルシー、Good!

と名前で褒めて、名前にも良いイメージを持たせたり

Good!撫でる。

Good!おもちゃで遊んであげる。

Good!おやつ(日本盲導犬協会では禁止です)。

というように犬のモチベーションを上げます。

褒められることは良いこと、嬉しいこと。

と犬が理解することで、人が望む行動を取る頻度が上がってきます。

まさに

褒めるしつけ最強!

ですね。

では、褒めるしつけに死角は無いのでしょうか?

褒めるしつけの死角

褒めるしつけは

犬の行動にアプローチできます。

しかし

犬の気持ちにはアプローチできない場面があります。

「褒める」ことだけに気を取られていると、知らず知らずに犬の気持ちに気付かず、犬に無理や我慢をさせてしまうことがあります。

例えば

病院が苦手な犬がいたとします。

診察台で震える犬に

「Sit」と指示を出し、座ったら褒めることを繰り返すと

  • 診察台に上がったら座る。

という行動にはアプローチできますが、犬自身が「怖い」「嫌だ」と思う「犬の気持ち」の方は置き去りになったままです。

褒めるしつけには

犬が恐怖や苦手意識を持っていることには向かない。

という死角があるのです。

犬の気持ちに寄り添う

1.嫌なことを嬉しいことだと条件づける

犬が嫌だなと思っていることのイメージを良くするために、例えば「病院が苦手」の例で言うと

  • 犬が診察台の上にいる間、ひたすらおやつを与える。

という方法があります。

犬が嬉しいと思える条件を使って、嫌なことも反射的に嬉しくなるようにしていくという方法です。

日本盲導犬協会ではしつけにおやつを使わない方針なので、私自身は試したことはありません。

2.肯定と共感

パピーウォーカーだったときは、子犬に「コマンド」に従うことや、日常の生活マナーを教えることが多かったので

「褒めるしつけ」

を常用していました。

子犬たちは褒められることで、どんどんコマンドを理解したり、生活マナーを理解していきました。

3歳11か月になった現在のウェルシーには、パピーの頃ほどは褒めていません。

人との暮らしのマナーを教える子犬の段階では、人が主導していく必要があるので、正しいのですが「褒める」って、犬を人の思うように動かして「Good♪」みたいな、ある意味上から目線だなと思ったりします。

今は、褒めることもありますが「肯定」の意味で「微笑む」「優しく撫でる」などの表現で、こちらの「Good」が伝わります。

人の思うように動いてくれたときに「ありがとう」も使います。

犬に「感謝」の概念は無いかもしれませんが、人が喜びの感情を持っていることは伝わります。

ウェルシーもおとなになったということなのでしょうね。

一方で苦手なこと、怖かったことなどに日盲のボランティアは「おやつ法」は使えないので

びっくりしたね。

怖かったね。

などと言って、ウェルシーの気持ちに共感して、撫でてあげるようにしています。

怖いよ、飼い主を頼る犬

(怖いよ~と腰が下がり、尻尾を巻くウェルシーさん)

ウェルシーは人を頼ってくれて、落ち着いてくれるので、おやつで嬉しい気持ちにさせなくても

安心して大丈夫だよ。

は伝わっていると思っています。

おとなになったウェルシーには、行動や気持ちを肯定したり、共感することが多くなってきました。

まとめのようなもの

犬を褒めて育てることは、大切なことです。

場合によっては叱ることも必要ですが、それでも褒めて終われるように人が持って行ってあげることが大切です。

そして、褒めるだけでは「犬の気持ち」に届かない場面もあるので、共感や肯定といった「犬の心に寄り添う」ことも大切ですね。

犬は人に寄り添ってくれますし、人も犬の心に寄り添うことで、より絆が深まるのだと思うこの頃です。

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