子犬の甘噛み・マウンティング・飛びつきの初期対応は皆同じ
家に迎えられた頃の子犬は、当然ですが人との生活のマナーを知りませんよね。
小さくても子犬にも「嬉しい」「嫌だ」「怖い」「楽しい」などを感じる心があります。
犬は人の言葉を話せないので、いろいろな表現を使って自分の気持ちを表現しますが、「噛む」「マウンティング」「飛びつく」など(「吠える」もありますね)人にとっては好ましくない表現方法も使ってくれます。
子犬の甘噛み・マウンティング・飛びつき
甘噛みもマウンティングも飛びつきも、犬がおとなになってくるとまた違う意味を持つのかもしれませんが、幼い子犬の場合は、感情表現のひとつとしてしているだけで、悪意は無いように感じます。
子犬は、人を困らせてやろうなどとは思っていないので
その方法は嫌だから、違う方法にしてね。
と教えてあげることで(根気は要るかもしれませんが)解決していきます。
子犬がマウンティングする理由
シオンは委託直後から甘噛みをする仔でしたが、実はマウンティングもしました。
犬はなぜマウンティングをするのでしょう?
- 相手に自分の優位性をアピールするため。
などと、聞いたことがあります。
確かに公園などでお散歩中の犬を見ていると、挨拶中の犬の一方が突然マウンティングを始めると、された方は怒るとか嫌がるなどの反応を示すので、そうなのかな~と思ったりします。
しかし、生後2か月になるかならないかくらいの子犬がですよ。
人に対して
オレは強いんだぞ~!!
って言いますかね?
ちなみにマウンティングは、オス犬だけではなくメス犬もします。
うちはイズモはしませんでしたが、ツムギはしました。
委託直後は人の腕や足に絡み付いて腰を振っていましたが、されたくないので逃げていたら、そのうち人は諦めてぬいぐるみ、愛しのとらじろうを相手にマウントしていましたよ。
つむたん秘話ですね(笑)
これはしばらく続いていたように思いますが、実害がないので知らん顔をしているうちにいつの間にかしなくなりました。
さて、シオンに話を戻します。
シオンがどんな時にマウンティングをするのか、観察していると
- おもちゃを使って引っ張りっこなどで遊んでいるうちに興奮が上がって
- 甘噛みをして「痛い!」などやや大きな声を出されたとき
- いきなり人に突進して来て(かまってほしい?)
そんな感じで、突発的に腕や足に絡み付いて腰を振ります。
要するに、瞬間的に感情が高ぶった時に、反射的に行動に移しているという感じです。
子犬の甘噛み・マウンティング・飛びつきの初期対応
対策は、人に絡み付いた瞬間に抱えて下に降ろして知らん顔。
これを続けたら、家に来て1か月くらいでしなくなりました。
腰を振る前に引き離すのがコツです。
甘噛みも同じで、噛もうとしているのが分かるときは、子犬から離れたり、歯を当ててきたら手をグーにして胸のあたりで小さくまとめ甘噛みに応じないことがコツです。
噛まずにいられたら優しく褒めてあげます。
飛びつきも分かるときは回避、飛びつかれたら後ろを向いて無視し、子犬が諦めて座ったら褒めるようにしていくのが、わが家では効果がありました。
2~3回でも腰を振らせたり、2~3秒でもカジカジしてしまったり、飛びつくことを何度も経験してしまうと、それが「楽しいこと」になってしまい、なかなかやめることができなくなります。
叱っても、かまってもらえたと勘違いする可能性があるので、できれば無言で回避がいいですね。
夫はマウンティングについては、心のどこかに
なにぃ?
パパと張り合おうって言うのか~!!(男同士だねえ 笑)
という気持ちがあったらしくて即対応!
私と同じ時期くらいにやめさせることに成功しましたが、甘噛みの方は心のどこかに
痛いよ~!
でも可愛いし、まいっか。
という気持ちがあるらしく、なかなかやめさせられません。
犬はよく見ているよね(笑)
パパさん、頑張っているので一時期よりは噛まなくなってきましたが、そこからが一進一退です。
もう「初期」を過ぎてしまっていますからね。
やや難しくなっていて、根気が要ると思います。
やはり、最初が肝心なのかもしれませんね。
関連記事→人が強化してしまう子犬の甘噛み
まとめのようなもの
人にとって不都合な行動であっても、子犬には悪意は無くそれしか気持ちを表現する方法を知らないだけです。
叱っても
かまってもらえた♪
と報酬になってしまう仔もいるので、「させない」のが一番犬に伝わりやすいと思っています。
その仔の性格もあるので一概には言えないのかもしれませんが、反応しないということで
- それは嫌だよ。
- そんなことしたって、かまってあげないよ。
と伝えていくうちに、子犬自身が
どうしたら人に可愛がってもらえるのだろう?
と考えていくはずです。
飛びつかずに座る。
など、人が求めている行動ができたときを褒めていくことで、子犬自身が人との暮らし方を学んでいく力を伸ばしてあげられたらいいなと思います。
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Comment
シオン君、お顔が大人っぽくなりましたね。
一瞬、どなた?と思っていしまいました。
マウンティング、つむたんしていたんですね(^O^)初耳です。
リーベはしませんでした。
イアルとインディーしました。
イアルは1歳前まで、インディーは生後4ヶ月まで。
ウーノはしません・・これからかな?
訓練士さんの指示通り、無視して振り払っていました。
マウンティングは、遊びを誘っている行動とも聞きました。
イアルは人に寄り添い遊ぶのが大好きな仔でした。
今思えば、私達が下手パピーウォーカーで、イアルの気持ちを十分に
理解し満たしてあげられていなかったからと反省しています。
今更ながら「犬のきもち」・・難しいです。
I君母さん
子犬の成長は早いですね。
いつのまにっていう感じです。
つむたん、委託直後からしばらくの間マウンティングをしていました。
下に降ろして知らん顔しているうちにしなくなりましたけど、女の子もするんだ~と思いました。
犬の気持ち、会話ができないので難しいですね。
私達はいろんな仔に出会って、その仔達にPWとして育ててもらっているんですよね。
訓練士さんが言うように、その仔のいいところをたくさん見つけて褒めてあげましょうね。
今日もたくさん「Good♪」を言えますように★