2018年 盲導犬寄付金付「スマイルカレンダー」とわんハート

公開日: : パピーウォーカーの気持ちとか

わが家でお預かりした2頭目パピーのツムギは、父犬が日本盲導犬協会の繁殖犬、母犬が北海道盲導犬協会の繁殖犬でした。

母犬べいるちゃんの繁殖犬ウォーカーさんのおうちで、生まれたときから委託までの期間を兄弟姉妹と共に過ごしました。

その中で2頭のパピーが日本盲導犬協会での委託になり、ツムギがわが家にやってきました。

そんなご縁のある北海道盲導犬協会ですが、母犬べいるちゃんのご家族からプレゼントが届きました。

スマイルカレンダー

まずはこちら

スマイルカレンダーです。

ツムギのご縁で毎年部屋に飾らせていただいています。

北海道盲導犬協会のボランティアさんから提供していただいた思い出の写真がたくさん掲載され、楽しく心温まるカレンダーです。

1冊につき300円が盲導犬の育成のために役立てられています。

アマゾンでも購入できます。

卓上カレンダーがセットになっているタイプもあります。

わんハート

「わんハート」というのは、財界さっぽろが出版している雑誌で、犬との暮らしをより快適に楽しむことをコンセプトに、北海道の愛犬家に向けて年2回発行されています。

今回、雑誌の企画の中に盲導犬特集があり、北海道盲導犬協会と協会ボランティアとユーザーの方の取材が掲載されています。

なんと、30ページも使った力作で、大変読み応えがありました。

多くの人に盲導犬やユーザーへの理解を深めていただき、社会の中でお互いに気持ちよく暮らしていくためにできること、などを考えるきっかけになったらいいなと思います。

もうひとつ気になったのが

「保護犬を迎える」という選択肢

という企画でした。

命を買うより救うほうがいい

というサブタイトルで、保護犬を家族に迎えて暮らしているご家族のそれぞれのストーリーが描かれています。

家族に愛されて幸せに暮らす犬がいる一方で、人に捨てられ命を失う犬もいるのが現実です。

この企画の最後のページに書かれていた

犬はきっと、高級なおやつを食べたりキレイな服を着ることを望んでいるわけではなく、最後まで一緒にいてくれることを願っている。

という文章が刺さりました。

犬と暮らすということは大変なこともありますが、それを一緒に乗り越えていくのが家族ですものね。

この雑誌は「財界さっぽろ」という経済誌の老舗が出版しているだけに、見て楽しいだけではなく考えさせられるような内容もあって学びになりました。

もちろん、写真もふんだんに使ってあり、見るだけでも犬好きにはたまりませんけどね~。

書店などでは北海道でしか販売されていないようなのですが、こちらもアマゾンで購入できます。

可愛いプレゼント

まだまだあります。

なんと!

こんなに可愛いカラーとリードのセットもいただいてしまいました。

しかも

お洒落なネームまで入っていました。

お嫁に行くとき、持たせてあげなくちゃだな~。

それとも盲導犬になって引退したら戻ってくるか?

そして

和みます。

ほんと、嬉しい!!

べいるちゃんの繁殖犬ウォーカーさん、ありがとうございます。

パピーウォーカーは寂しいなんて誰が言った?

盲導犬候補として生まれた子犬を、約生後2か月から約1歳くらいまでお預かりし、人と生活するうえでのマナーを教え、人に愛され人と楽しく暮らしていけるわんこに育てていくのがパピーウォーカーの役割です。

迎えた犬とは可愛い盛りにお別れということになります。

以前記事に書きましたが

家庭犬との暮らしがマラソンだとしたら、パピーウォーカーは駅伝だと思っています。

関連記事→1歳前後でお別れと初めからわかっているのになぜパピーウォーカーをやるの?

受け取ったたすきには、前走者の思いがたくさん込められ、たすきを繋いだ先には未来があります。

自分が大切に育てた犬から幸せをたくさんもらい、またその犬が別の誰かを幸せにしていくということ。

これは、家庭犬と暮らすのとはまた別の喜びになっていきます。

1頭の犬を愛情のたすきにして、日常生活では絶対に出会うことは無いであろう人とご縁が繋がることもあります。

お別れは絶対に寂しいです!

寂しくないお別れなんてありませんから、それは仕方ないです。

しかし、ありったけの愛情を注いで育てたパピーたちは、たくさんの「ありがとう」と温かさを私達の心に残して未来へと旅立ち、いろいろな人とご縁を繋いでくれるので心はいつもポカポカです。

パピーウォーカーをやって良かったな。

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Comment

  1. サナ父ちゃん より:

    保護犬については家の中でも話題になる事が多く、場合によっては迎え入れる可能性もある感じです。
    でも、視覚障害の方々の為にまたパピーウォーカーを…という気持ちもありますし…

    難しいところです。

    夫婦二人で出来る範囲で貢献できれば、と思っていますが…

    • gd.vol より:

      サナ父ちゃんさん
      日盲では、自分の犬を迎えてしまうとパピーウォーカーはできなくなりますから、悩みますね。
      うちも、夫婦二人でできる範囲で貢献していこうと思っています。
      たくさんの人が、少しずつ気持ちを持ちよれば大きな力になるのかもしれませんね。

  2. ケインママ より:

    「パピーウォーカーは駅伝」って名言ですよね〜
    私も本当にそう思います。
    次の方を信じて愛情のたすきをつなぐ。
    自分も人から信用されるよう全力を尽くす。
    無償の愛をくれるワンコがいるから、彼らに恩返ししたいから、それができるのだと思います。

    べいるママからの素敵なプレゼント、嬉しいですね〜♪
    「わんハート」私も読んでみたいな(^^)

    • gd.vol より:

      ケインママさん
      「パピーウォーカーは駅伝」言い得ていますよね。
      パパさんいわく・・・です。
      確かに駅伝は次の人のために走るものだよね~。

      ツムギは盲導犬には向きませんでしたが、私達にとってはたくさんの人とご縁を繋いでくれた出会いのエンジェルのような仔でしたね。
      べいるちゃんのボランティアさんには、特にご縁がないウェルシーにまでお心遣いをいただいて、私達は幸せパピーウォーカーですね。

      「わんハート」は北海道でしか購入できないのかと思っていたら、アマゾンにありました。
      便利な世の中になりましたね☆

  3. やまと姉 より:

    色々な繋がり、出会いを経験しながら、犬も人も成長して行くんですね。
    カレンダー毎年私も買っています!

    • gd.vol より:

      やまと姉さん
      約生後2か月から約1歳まで、子犬を育てるのがパピーウォーカーの役割なのですが、いつも新たな発見と学びがあり、自分達の方が犬に育ててもらっていると感じます。
      カレンダーは、毎年ボランティアさんから提供された可愛い写真がたくさん掲載されていて楽しみですね。

  4. ツムギ母 より:

    ネットで何でも手に入る便利な世の中になりましたね〜(^^)我が家も買おうかな♪
    可愛いカラーの贈り物♪ 贈り物以上にべいるママのご家族のお気持ちが心をポカポカにして下さいますよね。
    普通に『ペットショップで買う犬』では絶対にない、この繋がり…♪
    『保護犬…命を買うより救ったほうが良い』は同感です。
    ツムギがたまに行くドッグランに保護犬の活動をされている方がおられます。今ではあまり目にする事はなくなりましたが、昔は『野良犬』がよくいましたよね?そんな時代からお父様が保護活動をされていて、それを知ってる人が『あそこなら何とかしてくれる』とでも思うのでしょうか?家の前に次から次へと捨てて行く人が絶えなかったそうです。お父様の苦労を知っておられたので『私はやらない!』と思っていらしたみたいですが、『あそこに捨てられたワンコがいる』と知ってしまうと我慢出来ずに保護しちゃう…っておっしゃっていました。
    捨てられたワンコは人間不信になっているので『人間って怖くないよ』からスタートするそうです。最初から無理矢理連れて帰るのではなく信頼してもらってから連れて帰る。そして時間をかけて心を開いてもらう。捨て犬の場合、心に傷を負っているので大変そうです。
    最期まで面倒を見れないなら飼うな〜!何かの事情で継続が難しくなったのなら、せめて責任を持って次の家庭を探してあげて!
    心から、そう思います。

    • gd.vol より:

      ツムギ母さん
      ツムギのお蔭で、ツムギの過去と未来に繋がっていられて幸せです。
      犬も人もお別れを経験するのは寂しいですが、それだけではない喜びがあります。

      盲導犬の候補犬として生まれた犬は、どんな道を選んでも幸せになっていきますが、それもCCをご家族に迎えてくださる方がいたり、引退犬を迎えてくださるご家族があってのことです。
      捨てられてしまうわんこ達を思うと胸がいっぱいになります。

      犬を家族に迎えたいと思う人が、捨てられてしまう仔達に目を向けてくれることが増えてくるといいですね。

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