命に係わるかも!犬の急性膵炎の原因と症状!犬からのサインを見逃すな!
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健康管理
私たちの2頭目パピーのツムギは、キャリアチェンジになり家庭犬として幸せに暮らしています。
ツムギ母さんから、ツムギの様子がいつもと違うというメールをいただきました。
動物病院を受診したところ、急性膵炎と診断されたということでした。
犬の膵炎はそれほど珍しい病気ではないそうです。
膵炎には慢性と急性があり、急性の場合は命に係わることもあるのだそうです。
調べてみました。
犬の急性膵炎とは?
膵臓には
- 消化酵素を出して食物を分解する働き。
- ホルモンを分泌して血糖値を調節する働き。
があります。
膵臓から出される消化酵素は、本来は膵臓内では働かないのですが、何らかの原因で活性化してしまい、消化酵素が膵臓を溶かして炎症を起こすのが膵炎です。
重篤化すると急性腎不全や、多臓器不全などを引き起こすこともあり、最悪の場合は死に至ることもある危険な病気です。
そのため早期発見、早期治療が大切です。
犬の急性膵炎の症状
突発的に症状が現れるため、犬からのサインを見逃さないようにしなければなりません。
致死率が高く、再発防止にも気をつけなくてはいけません。
ツムギ母さんからのメールには
散歩から帰宅後より、様子が変なんです。 元気ですがハァハァと荒い息遣いで落ち着きがなく、家じゅうをウロウロしています。 食欲もあり、弱ってはいないのですが・・・。 |
とありました。
ツムギ母さんは、インスタグラムにツムギが前足を伸ばした「伸び」の格好をした動画を投稿していました。
ツムギは尻尾が下がり、口の周りを舐めていて、何かを訴えるような眼をしていました。
動画を観た多くのフォロワーの皆さんから
その恰好は犬がお腹が痛いときにするので、病院に行った方がいい!
とコメントがされていました。
犬が腹痛の時は、今回のツムギのように伏せの姿勢からお尻だけを上げる「伸び」のような姿勢を取ることがあります。
関連記事→犬の伸び「前足編」
このように急性膵炎は腹痛の症状が出て、嘔吐や下痢が続き、よだれの量も増えます。
ツムギはよだれもすごかったそうです。
荒い息遣いでよだれも垂らすとなると
気持ち悪いよ~!(お腹痛いよ~!)
吐きそう~!!
という感じで、病気のサインということがあります。
また、痛みから呼吸が早くなり、重症化すると呼吸困難やショック症状を起こし、最悪死に至ることもあります。
また、食欲が無くなるのも特徴ですが、ツムギは食欲はあったということです。
さすが、ラブラドール!
ラブの食欲が無くなったら、相当重症ということかもしれませんね。
ごはん食べられるから大丈夫。
と思わないように気をつけなくちゃですね。
犬の急性膵炎の原因
急性膵炎は、膵臓の中で活性化してしまった膵液が膵臓を溶かしてしまい炎症が起こる病気ですが、その原因はよく分かっていません。
ただ、引き金になりやすい要因はいくらか分かっています。
1.食餌・おやつ
膵炎は食餌内容と係わっており、高脂肪な食べ物を普段から食べているとリスクが高まります。
犬にアイスクリームや唐揚げを与えている動画を観ることがありますが、犬は人ほど脂肪の分解や代謝ができません。
味を覚えてしまうと欲しがるようになるので、犬のためには高脂肪な人の食べ物は与えない方が望ましいということになります。
2.肥満
ツムギは太っていませんが、膵炎は肥満での発症率が高くなります。
高脂肪(高カロリー)の食餌を毎日食べている仔や、ジャーキーなどを必要以上に食べている仔の多くが肥満です。
体重管理は飼い主さんができることなので、太りすぎないように気をつけましょう。
3.その他
甲状腺機能低下症、糖尿病、クッシング症候群などホルモンに係る病気が原因になったり、人間では100種類以上の薬物と膵炎が関係していると言われており、犬も特定の薬が原因で発症する可能性があると言われています。
予防と再発防止
急性膵炎には特効薬は無く、溶けてしまった部分は修復されないので、早期の炎症の鎮静化が必要です。
ツムギも病院で炎症を抑えるため点滴をして、療養食とお薬を処方されたということです。
膵炎の原因ははっきり分かってはいませんが、高脂肪食や肥満が発症のリスクを高めるので、予防のためにも再発防止のためにも、食餌と体重管理は大切です。
また、膵炎になると糖尿病のリスクも高まるので、ドッグフードは血糖値の上がりにくいものを選ぶと良いということです。
症状により、獣医さんと相談ということになるかと思います。
糖分の高い果物や、人用の甘いおやつは厳禁です。
まとめのようなもの
犬の膵炎は決して珍しい病気ではありません。
原因は分からないものの、食餌に気をつけたり肥満を防止することでリスクを下げられます。
完治することは難しいですが、軽症ならば適切な治療をしながら元気に過ごすことができます。
重症化すると命に係わることもあるので、早期発見・早期治療が大切です。
可愛いツムギが無事で良かった!
ツムギ母さんに感謝です。
犬は体調が悪くても元気に見せることが多いので、私も犬の不調のサインに気付けるように、日々ウェルシーの様子を見ていこうと思います。
(写真は病院から帰宅後のツムギで、ツムギ母さんにいただきました)
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Comment
つむたん、大変だったね。
でも、早く気付いてもらって、病院に連れて行ってもらえて良かったね。
今はもう落ち着いているのかな?
あのスタイルは、お腹が痛いときのサインなのね。
ワンコがいつもと違う様子のときは自分も気を付けようと思いました。
つむたんが早く元気になりますように✨
ケインママさん
ありがとうございます。
つむたん、大変だったと思います。
ツムギ母さんが、いつも注意深く見てくださっているので大事に至りませんでした。
現在は元気に過ごしているようですが、お散歩はまだ控えめにしているようです。
どの仔も年齢と共に不安要素は増えてきますから、お互いにわんこの様子は気を付けて見ていきましょうね。
つむたん、そんなに大変な状態だったとは…
早めに発見されて本当に良かったです…
いつも注意深く見てないと…ですね…
つむたんがこれからも、元気で…健康でいてくれますように…
サナ父ちゃんさん
ありがとうございます。
ツムギ母さんが、いつもと違う様子に気付いてくれて、早めの対処ができて良かったです。
大切にしてもらってツムギは幸せだと思います。