子犬のお留守番トレーニング|失敗からの仕切り直し
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第四話 ウェルシー, ハウストレーニング・留守番
私達の場合ですが、今までパピーの委託は全て土曜日でした。
土日は家族が揃う家庭が多いので、2日間家族でパピーと一緒に過ごし、週明けから仕事や学校などが始まり、日中はパピーとおかあさんが一緒に過ごす。
というパターンになるご家庭が多いのではないかと思います。
お留守番はすぐに始まる
パピーを迎えるまでにいろいろな用事を済ませておくようにしておきますが、それでも早々に家を空けなければならないこともあります。
わが家は夫婦二人での生活なので、早期からパピーのお留守番はどうしても避けられないんですよね。
寝ている時に
出掛ける日は、たくさん遊んで疲れて排泄もすませて、パピーをケージに入れて寝入ってから出かけます。
その前にハウスでくつろいで寝られるように練習するのは必修です。
関連記事→ハウストレーニング
生後2か月半頃の家庭訪問で、訓練士さんに
今まではウェルシーが寝てから出かけていたと思いますが、そろそろウェルシーをケージに入れてそのまま出かける(意識的な)お留守番を練習してください。
とご指導をいただきました。
まだレベルが高かった
少しずつ練習して現在までに、1時間くらいのお留守番は吠えずに待っていられるようになってきました。
なので、訓練士さんのご指導のように、ウェルシーをケージに入れてそのまま「お留守番」にしてみました。
その1
ある日出かけて帰ってくると、ご近所さんがいたので
あいさつをして少し話をしていたら、ウェルシーが
わん!
わんわんわん!
私の声が聞こえたのか、すでに戻ってきた気配を感じていたのか
ママー!!
帰ってきたんなら来てよー!!
という感じで吠えました。
暑い日で、冷凍食品や生ものを買って帰ってきたので、一瞬吠えが止んだときに家に入り、そのまま冷蔵庫へ直行しました。
ウェルシーには一切構いませんでしたが、もう吠えませんでした。
その後、1時間くらいケージの中で眠りました。
家に人がいればいいんだな~・・・。
その2
訓練士さんからは
吠えた場合は、吠えやむまで放っておいて「諦める」という経験をさせてください。
というご指導もいただいています。
別の日、出かけて帰ってくるとウェルシーがたくさん吠えていました。
どのくらい吠えるのかな~?
と思って家の前で待機していました。
2時間くらい経ったら雨が降ってきましたし、蚊に刺されて辛かったので、私の方が根負けして家に入りました。
(諦める経験はさせられませんでした)
やはり、家に入ると吠えるのをやめ、ケージから出さなくても別の部屋にいても、もう吠えませんでした。
2時間吠えて疲れたらしく、しばらく眠りました。
やっぱり、家に人がいればいいんだな~。
留守番不安症に・・・
その2つのことがあってから、ウェルシーは玄関の開閉だけで不安になったり、家の鍵を持つだけでピーピー言うようになってしまいました。
人がでかける(かもしれない)ということに過敏になり
置いて行かれる!
そう思った瞬間に不安になるのでしょうね。
ウェルシーは、訓練士さんが思う程(?)できた仔ではなく
ケージに入れて、そのまま出かける。
というのは、まだレベルが高かったようです。
レベルを下げる
訓練士さんに相談したところ
- 鍵は持つけど、出かけない。
- 玄関を開けて出るけど、すぐに戻ってくる。
- 1分外にいて戻ってくる。
- 5分で戻ってくる。
などをして、鍵を持ったり、玄関の開閉の音が聞こえても何も変わらないんだなあ。
と思わせてください。
そして、またレベルを下げて寝ている時に出かけましょう。
ということになりました。
仕切り直しですね
現在は、ケージの中で寝ている時に出かけています。
寝ている時に出かけるのが全く平気になれば、途中で目覚めてもまた寝てしまい
ケージに入る=誰にも邪魔されずのんびり寝られる時間
と思うようになるので、やがて「House」の指示でケージに入れてそのまま出かけてしまっても、のんびり寝て待っていられるようになるはずです。
今までの仔と同様に、寝ている時に出かけながら、少しずつお留守番に慣れてもらうことにします。
私は日頃テレビをつけないので、出かけるときにつけると怪しいですが、テレビやラジオをつけているおうちであれば、あえてつけっぱなしにして出かけると、誤魔化せるかもしれませんね~。
まとめのようなもの
訓練士さんは、お留守番に対してウェルシーがステップアップできると踏んだようですが、残念ながらウェルシーはまだそこまで成長していなかったようです。
お留守番は
- ケージの中は安心してくつろげる場所。
- 人がいなくなってもやがて帰ってくること。
- 人が帰ってくれば、遊んでもらえるなどの楽しいこと(ご褒美)があること。
などを犬に理解してもらうことが大切です。
レベルアップしようと思ったけれどうまくいかなかった、という場合はもう一度レベルを下げて、またスモールステップで少しずつ進めていけば大丈夫なので、少しずつ頑張っていきますね。
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Comment
サナも吠えるまではなかった…と思いますが、お留守番させて帰ってきてからケージから出してあげると、めっちゃ熱烈歓迎されました(笑)。
嬉しさは「寂しかったよ~。」の裏返しだったんでしょうね…
お留守番は得意とは言えなかったかと…
そもそも、ハウスが好きな仔じゃなかったので(笑)。
こういう事にも個体差はあると思いますし、もっと先でもいいかも知れませんね…本格的なお留守番の訓練は。
焦らずゆっくり、ウェルシーちゃんのペースで♪
サナ父ちゃんさん
わんこって、ちょっと留守にすると何十年ぶりの再会かのように、全身で喜びを表現しますね。
そこが可愛いところですよね。
訓練士さんは「できる」と踏んだのでしょうが、ウェルシーにはまだレベルが高かったようです。
そして、訓練士さんも
レベルを下げましょう。
と言ってくださったので、ゆっくり練習していきますね。
叱られても堪えないウェルシーですが、寂しさは堪えたみたいです(笑)
ウェルシーちゃん、うちのエル夫と同じです(笑)
私も最初は寝ている間に、1時間以内で帰って来るように出掛けていました。
先日、どうしても外せない用事があり、起きている時間にケージに入れて出掛けました。
出掛ける時はもちろん、ワンワン(泣)
1時間後、夫が帰って来た時も鳴いていて、ケージの中がヨダレだらけだったそうです。
起きている時のお留守番は、エル夫の課題です。
うちもちょっとずつ時間を延ばして行って、慣れてもらおうと思います。
ウェルシーちゃん、一緒にがんばろな〜 byエル夫
Lママさん
生後3~4か月の子犬って、人間で言ったら4~5歳くらいですよね?
人間だったら、4~5歳の子どもを一人で留守番させるのは、やはり難しいと思いますよね?
犬と人は感じ方が違うのかもしれませんが、心の成長を待つ必要はあると思うので、少しずつ練習ですね。
ゆっくりやっていこうと思います。
エル夫くん
あたしも寂しくていっぱい吠えちゃったの。
大きくなったらお留守番もできるようになるよね?
一緒に少しずつ頑張っていこうね~。
byウェルシー