犬の肉球のひび割れ治療はワセリンでいいの?カサカサの原因は何?

公開日: : 第四話 ウェルシー, 健康管理

ウェルシー地方の冬は空気が乾燥します。

パピーたちの肉球がカサカサになるので、今までの仔は1日に1~2回肉球クリームを塗っていました。

カサカサになるくらいなら良いのですが、ひどい場合はひび割れたりもしますよね。

ひび割れの治療はワセリンでいいの?

肉球のお手入れに、もちろんお好みのクリームで良いのですが、ワセリンやワセリンの入ったクリームを使っている人も多いと思います。

ワセリンの良いところは

融点が38℃

人肌でよく伸びます。

安い

よく伸びるので、たっぷり使えます。

入手しやすい

ほとんどの薬局で売っています。

安全・無干渉

生体に反応を起こさせず、他の薬の邪魔もせず、純粋に保湿・保護のために使えます。

カサカサになってしまった肉球の保湿と保護には、ワセリンは良いと思います。

ワセリンは生成してあるものほど白く、体に安全になるので白色ワセリンがお勧めです。

しかし、カサカサにならないのであればそれに越したことはありません。

カサカサを予防する方法は無いのでしょうか?

そもそもカサカサの原因は何でしょう?

1.肉球の拭きすぎ

お散歩の後は、足の裏をウェットティッシュなどできれいに拭くというのは、多くの人がやっていますよね?

中には洗うという人もいます。

しかし、常に湿った状態になっていると雑菌も繁殖しやすいですし、濡れ拭きすることで肉球を保護している皮脂も落としてしまい、本来持っているはずの免疫機能も衰えていきます。

その結果、どんどん肉球が乾燥することになり、歳を重ねるごとに肉球の弱い犬になってしまいます。

2.加齢

犬も加齢とともに全身の水分量が減ります。

肉球も水分が減り、カサカサしたりひび割れたりしやすくなります。

加齢は避けられないことなので、ひび割れがある場合はケアが必要になります。

3.アスファルト

肉球はアスファルトを歩くのには適していません。

特に夏のアスファルトは熱くなり、肉球へのダメージが大きいです。

また引っ張る犬は肉球をこすってしまい、さらにダメージが大きくなります。

歩くときに体重を支えるのは足の裏ですから、太りすぎも肉球への負担は大きくなります。

散歩する子犬

4.アトピーなどの皮膚炎

アトピー性皮膚炎の犬の肉球は、皮膚が炎症を繰り返した結果、苔癬化(たいせんか)と言って、ゴワゴワになり分厚くなった状態になります。

悪化すると細菌感染が起こり腫れてしまうこともあります。

その他の皮膚炎でもひび割れにプラスして、赤味、腫れ、痒みなどが出ます。

これらの症状がある場合は、病院に行きましょう。

まとめのようなもの

肉球が、加齢、乾燥などですでにカサカサやひび割れた状態になっている場合は、ワセリンなどでケアしてあげる必要があります。

しかし、犬の肉球はウェットティッシュなどでゴシゴシ拭いてはいけません。

肉球は濡れた状態にしてはいけません。

だって、それじゃあ汚いでしょ?

そうなんですけど・・・・。

それって人間の都合ですよね?

犬がいれば毛も抜けますし、そもそもお散歩に行けば足だけではなく身体だって汚れます。

ブルブルっと身体を振るったら、埃がふわ~んと舞ったりしていますからね。

部屋の方を掃除しましょうね。

肉球のダメージは、ワセリンなどのクリームでケアしてあげれば大丈夫ですが、わが家ではシオンがかなりひび割れてしまったことがあり、下のジェルが効果がありました。

バナーをクリックすると広告ページに飛びます。

肉球を濡らしては乾燥し、ひび割れてはケアし、また濡らして乾燥して・・・。

犬にしてみれば迷惑なことだったのですね。

ウェットティッシュなどで拭く場合は、ゴシゴシこすらないようにして、さらに乾いたタオルなどで水分を吸収するようにすると良いかと思います。

  • こすらない。
  • 乾燥させる。

が重要です。

散歩する子犬

そもそも動物には自己修復機能があり、健康な犬の肉球は自然に潤うようにできています。

それを人の都合で奪ってはいけないし、ある程度の硬さがあることで肉球を守っている訳ですから、人の好みで必要以上のぷるぷるぷにぷにの肉球を犬に求めてもいけないですよね。

肉球の仕組みを理解して、カサカサした場合は、ワセリンなどのクリームでケアしていこうと思います。

スポンサードリンク
PREV
犬が前足や後ろ足で顔や体を掻く理由
NEXT
犬の肉球が冷たい時は病気のサイン?冷え性は人だけではない!

gd.vol へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

Comment

  1. ツムギ母 より:

    参考になりました。
    我が家にツムギが来た時も真夏でしたので『少々ガサガサでもこんなもんか…プニュプニュの肉球触ってみたいな〜』なんて思っていました。
    が、今年の夏はガッサガサでなんで???と思っていたんです。去年はここまでじゃなかったぞ?
    夕方の散歩から夜の散歩に切り替えたから『大丈夫!』と思っていても、アスファルトは人間が思っている以上に肉球にダメージを与えるんですね。辛い夏が終わった頃から『成犬なら、こんな肉球じゃない?』に戻りました。
    ツムギ地方は冬の乾燥には無縁ですが、次ガサガサになったらワセリンを使ってケアします(^^)

    • gd.vol より:

      ツムギ母さん
      犬にとっては土の上を歩くのが好ましいのでしょうが、毎日のお散歩はなかなかそうもいきませんね。

      こちらは夏のアスファルトの熱に加え、冬は空気がとても乾くので、乾燥も悩みです。
      まずはカサカサにならないように気を付けていこうと思います。

  2. やまと姉 より:

    勉強になりました。
    成犬だから硬いのかなと思っていましたが、早速ケアしてみます。

    • gd.vol より:

      やまと姉さん
      多分、成犬だから硬いのだと思います。
      しっかり歩くためには硬さは必要だと思うので、ひび割れたりしていなければケアはしなくて大丈夫です。

      肉球を拭きすぎないようにとか、熱くなったアスファルトは避けるようにするなど、予防に重点を置いてあげれば、硬いだけなら大丈夫ですよ♪

関連記事

犬もでんぐり返りをする!?

朝のお散歩も終わって、ごはんも食べ終わって、パパが仕事に行く前のひととき。 ウェルシーはパパのお膝

記事を読む

見上げる子犬

室内遊びで子犬の頭と心を育てる|おもちゃ探しゲーム

今までに、わが家にきたパピーたち、みんなのお気に入り。 ちょっと頭を使うゲームです。 おもちゃ探し

記事を読む

ママおしっこ!と訴える子犬

盲導犬パピートイレトレーニング WAIT ONE TWO

ウェルシーは、今月の14日で生後4か月になります。 委託から生後2か月齢の間に サークル=トイレ

記事を読む

引張りとか歩かないとかお散歩の悩みはいろいろあるけれど

ウェルシーと一緒に北本自然観察公園に行きました。 こちら→犬連れ北本自然観察公園 エドヒガンザ

記事を読む

犬にごはんをあげる前に「待て」は必要か?「待て」の役割とは?

犬の基本的なしつけで「待て」がありますね。 私は個人的には、ごはんに限らず「待て」は必要だと思って

記事を読む

犬の目から涙!それってアレルギー?PM2.5が犬に与える影響

先日ツムギのご家族からメールをいただきました。 メールによると、ツムギさん、ちょっと心配な症状があ

記事を読む

ハロウィーン飾りと犬

うちの犬は鶏手羽先が好き!鶏手羽先のメリットと与えるときの注意点

わが家のウェルシー、今年(2023年)の8月に盲導犬繁殖犬を引退して、9月に避妊手術をしました。

記事を読む

くしゃみをする犬

犬がくしゃみを連発する原因と対策!可愛いものから病気が原因のものまで

犬がくしゃみをする仕草は、可愛くて笑ってしまいますね。 可愛い犬のくしゃみですが、心配ないものもあ

記事を読む

伏せておもちゃを噛む子犬

生後5か月の子犬|反抗期に入ってきたかな?

反抗期って一般的に使われる言葉ですが、上から目線ですよね。 わんこにも人間の子供と同じように、自我

記事を読む

預かり訓練後 成長と残りの時間を意識するパピーウォーカー

訓練センターへのお泊り(預かり訓練)が終わって家に帰ってきたウェルシー。 帰ってきた日は、やっ

記事を読む

備中高松城案内板
犬連れ備中高松城址公園|日本の歴史の転換点の舞台裏の城

ウェルシーだよ♪ 岡山県にある「備中高松城址公園」に連れて行って

本丸
犬連れ備中松山城|天空の山城は雲海だけじゃない魅力がたくさんあるよ

ウェルシーだよ♪ 岡山県にある「備中松山城」に連れて行ったもらったよ

もみじ
犬連れ富士河口湖紅葉まつり|もみじ回廊から大池公園へ散策

ウェルシーだよ♪ 富士河口湖紅葉まつりに連れて行ってもらったよ。 河

月山富田城駐車場
犬連れ月山富田城跡|中国地方屈指の難攻不落の山城

ウェルシーだよ♪ 島根県安来市にある月山富田城(がっさんとだじょう)

銅像
魚と妖怪の街境港|犬連れ水木しげるロード散策

ウェルシーだよ♪ 鳥取県境港市にある「水木しげるロード」をお散歩して

→もっと見る

  • follow us in feedly


    PAGE TOP ↑