犬が顎を乗せてくるのはなぜ?犬の気持ちを考えてみた

公開日: : 第四話 ウェルシー, 犬育て

今までにわが家でお預かりしたパピーたち。

気持ちの表現方法はそれぞれなのですが、シオンとウェルシーは顎を乗せてくることが多いです。

上から撮っているので分かりにくいですが、テーブルの下に入って私の膝の上に顎を乗せるウェルシーです。

服の裾に鼻先を突っ込んでいます。

犬が顎を乗せるとき気持ちを考えてみました。

  1. 甘えたい
  2. かまって欲しい
  3. ごはんが欲しい
  4. 信頼している
  5. 飼い主を下に見ている

犬が顎を乗せるしぐさは可愛いですよね。

順番に見ていきましょう

甘えたい

わかりやすいですよね。

顎を乗せて、じっと見つめてきたりします。

ママ一緒にいたいの~。

できれば抱っこがいいよ~。

安心して甘えられるということは、信頼関係ができていることですし、優しくなでてあげたり、抱っこしてあげたりしてさらに絆を強めていきたいですね。

関連記事→抱っこの数だけ絆が強くなるらしい?

なので、手が空くと抱っこしてあげちゃいますね。

かまって欲しい

かまって欲しい時に顎を乗せて来る仔もいます。

わが家に来た仔の中には、手を出して来る仔もいました。

関連記事→要求お手

要求して吠えるのは生活の上で(人が)好ましくないので「吠えないでね」とお願いします。

すると犬は頭がいいので、どうすれば家族の気を引けるかと考えるんですよね。

顎を乗せたり、手を乗せたりすることで要求が叶えられると

こうすればいいんだ~!!

という学習になります。

犬の要求なんて、日頃私達が犬に要求していることに比べればささやかなものです。

私は可能な限り犬の要求には応えてあげるようにしています。

わがままにならない?

と言われることがありますが、今のところ問題行動に繋がった仔はいません。

むしろ心が満たされる方が聞きわけが良くなる感じで、手が離せないときなどには

ちょっと待っててね。

などと言うと、ちゃんと待ってくれるので、今のところ困ることはありません。

ごはんが欲しい

犬の腹時計はかなり正確なようで、だいたい同じくらいの時間にごはんをあげているせいなのでしょうが、ごはんの時間が近くなると顎を乗せてじっと見つめて

ねえねえ、ママちゃん。

あたしのごはん、まだですか?

と言ってくることもあります。

ケージでごはんを食べさせているので、ケージに入ってちょこんとお座りして

ごはんまだですか?

と言ってくることもあります。

やはり、手が離せないときは待ってもらいますが、だいたいごはんの時間になっていて、手も空いていればそのままごはんにしています。

もちろん決められた回数のごはんの他には与えていないので、それ以外に欲しがることはありません。

家庭犬のみなさんは、おやつをあげていることも多いと思いますので、欲しがる度に与えない方がしつけの上でも健康の上でもいいですよね。

信頼している

犬は体の一部を何かにくっつけていると落ち着くと聞いたことがあります。

犬にとって顎というのは、物の振動をいち早く察知する骨伝導の機能感覚のあるとても敏感な部分です。

その、大切な顎を人にゆだねて安心できるということは、信頼しているということに繋がると思います。

飼い主を下に見ている

犬が顎を乗せてくるのはカーミングシグナル(自分の意思を伝えるための体を使った表現)のひとつで「私の方が優位」という意味があるのだそうです。

しぐさが可愛いからと、なんでも犬の言いなりになってしまうと

家族はみんな自分の言うことを聞いてくれる。

という学習に繋がり、犬の言うことを聞いてあげられないときに、犬はそれをストレスに感じて

なんだよ~!

ごはん食べたいって言ってるじゃん!!

遊んでって言ってるじゃん!!

と吠える、噛む、など人にとって好ましくない強い表現をするようになるのかもしれませんね。

まとめのようなもの

人の言葉を話さない犬だからこそ、何気ないしぐさの中から気持ちを読み取ってあげたいですよね。

犬は人との暮らしの中で、人の要求をたくさん聞いてくれていると思うので、ささやかな犬の要求には応えてあげたいと思っています。

しかし、応えてあげられないときは

ちょっと待っててね。

とか

それはできないよ。

と伝えることも必要だと思っています。

犬の心を満たしてあげることを大切にしながら

あなたは家族の中心ではなく、家族の一員だよ。

と伝え、お互いに尊重し合って暮らしていきたいなと思っています。

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Comment

  1. サナ父ちゃん より:

    サナは「抱っこ~♪」のおねだりでしたね…
    もう、即、「OK♪おいで~♪」でした。

    「come」じゃないんですね(笑)。
    使い分け(笑)。

    いいのか悪いのかはわかりませんが、嬉しかったですね…

    • gd.vol より:

      サナ父ちゃんさん
      「come」と「おいで」の使い分けですか。
      なるほど~。
      訓練士さんも
      子犬なのでたくさん甘えさせてあげてください。
      と言っていましたから、わが家も抱っこOKです。

      おかあさんは、家も職場という部分があるので、全てのおねだりに応えてもいられませんが、おとうさんは、家はくつろぐ場所になるので、おねだりはみんな聞いてあげちゃいますよね。
      おとうさんとは一緒にいられる時間が少ないので、犬にとってはそれも喜びだと思います。

  2. ツムギ母 より:

    ツムギも甘える時、眠たい時に顎を乗せてきますね。冬限定では脇の下に鼻を入れて来て、そのまま寝ちゃう…苦しくないのか⁈(^^)
    パパさんとママさんに大切にされ成長したツムギは
    『今はダメよ、ちょっと待ってて。後で必ずね!』をちゃんと理解してくれます♪
    たまに『ブ〜ッ』って言いますが(^^)
    ウェルシーさんもパパさんママさんからの、たくさん愛情を感じて、人を信用していますね(^^)
    ウェルシーさん、た〜くさん甘えてね(^^)

    • gd.vol より:

      ツムギ母さん
      そうそう!わきの下に鼻を突っ込んできましたね~。

      ちょっと頑固なところもあり、拗ねるとなかなか面倒くさいツムギですが、聞き分けてくれているようで安心しました。
      つむたんも、おとうさんとおかあさんにたくさん甘えてね。

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