冬に気を付けたい犬の泌尿器系の病気|予防法とチェックポイント
公開日:
:
健康管理
先日、協会スタッフさんとお話しする機会がありました。
冬は膀胱炎になりやすいんですよ。
水を飲む量やおしっこの状態に気を付けてあげてくださいね。
と言っていました。
冬は特に、泌尿器系の病気に注意が必要なようです。
冬に多発する泌尿器系の病気
冬は尿結石症や膀胱炎など、泌尿器に関する病気が多発する傾向にあるのだそうです。
- なぜ、冬は泌尿器系の病気が多いのか?
- どのように予防していけばいいのか?
調べてみました。
なぜ冬は泌尿器系の病気が多くなるの?
冬は気温が下がり、喉が渇きにくくなるので水を飲む量が減りがちですよね?
水を飲む量が減ることによって、2つのことが起こります。
1.おしっこの量が減る
尿には、泌尿器に侵入した菌などを洗い流す役割があります。
尿の量が減ることにより、菌などを十分に洗い流せなくなり炎症が起こりやすくなります。
2.おしっこが濃くなる
尿が濃くなると、ミネラル分が泌尿器に蓄積しやすく、蓄積すると体内で石のような結晶(結石)になることがあります。
結石が尿道に詰まってしまうと、血尿や頻尿、排尿困難などさまざまな症状が現れます。
【ポイント】
冬は寒いことで、喉が渇きにくく水を飲む量が減り
- 尿の量が減ることで菌などが侵入しやすくなる。
- 尿が濃くなることでミネラル分が結石になりやすい。
ということになります。
泌尿器系の病気を予防しよう
日常のちょっとしたことを改善していくことで、泌尿器系の病気の予防につながります。
1.水をいつでも飲めるように
犬が飲みたいときに水をいつでも飲めるように用意してあげます。
水が冷たいと飲まない仔の場合は、汲み置きにするとかぬるま湯にすると飲んでくれる場合もあります。
ドライフードを食べている仔は、水やぬるま湯を入れて水分を補ってあげます。
2.トイレを我慢させない
わが家は盲導犬協会の犬なので、ウェルシーの排泄パターンに合わせ、1日に4~5回、排尿に誘っています。
パターンから外れて排尿したい場合は
ママ、ちっこ。
と訴えてくるので、そのときも排泄するようにしています。
なので、犬が排尿を我慢することはありません。
家庭犬のみなさんは、犬の居場所とトイレが別のところにあったりしませんか?
例えば
わんこは人と一緒にリビングにいるのに、わんこのトイレは廊下や洗面所にあるなど。
冬は寒いのでリビングの扉を閉めてあり、犬も自分の都合でトイレに行けないのでつい我慢してしまう、ということもあるかもしれません。
おしっこを我慢してしまうと、泌尿器に負担がかかりやすく、病気にもかかりやすくなります。
3.お散歩に行きましょう
寒くなると人もお散歩に出るのがおっくうになったり、寒がりの仔は犬自身もお散歩に出たがらないかもしれませんね。
体を動かすことで呼吸器や筋肉も活性化しますし、喉も乾くので水も飲んでくれます。
寒くてもなるべくお散歩に出かけることが大切です。
4.おしっこをチェック
泌尿器系の病気のほとんどは、排尿の様子や尿のにおい、量・回数、色に症状が現れます。
- 排尿時に、痛そうにしている。
- 生臭いにおいや、強いアンモニア臭がする。
- 普段よりおしっこの量が大幅に増減したり、回数が増えた。
- 薄すぎる、あるいは、濃すぎる色になっている。
などの症状が見られたら、動物病院を受診しましょう。
まとめのようなもの
ウェルシーも冬は水を飲む量が減るので、散歩のときは水飲み休憩を取ったり(飲まないときもありますが)フードに入れるぬるま湯を多めにしたりしています。
1日に飲む量を測りたいときは、ペットボトル(ウェルシーは1リットルのペットボトルを使いました)に水を入れ、犬が飲む水を全てそこから用意します。
減った分が飲んだ分になるので、分かりやすいですよね。
季節ごとに違いはありますが、だいたいどのくらいの水を飲むのかを把握しておくと「いつもと違う感じ」に、早く気付くことができると思います。
おしっこの量や色、におい、濁りなどが無いか、などもチェックするようにしています。
メス犬の場合は、シーズンと膀胱炎を間違えることもありますね。
こちら→メス犬あるある?陰部からの出血は発情出血ではなく膀胱炎でした
は私の体験談です。
また、シーズン中は抵抗力が弱くなるのか、膀胱炎のリスクも普段より高まるそうです。
- 膀胱炎はメス犬
- 結石はオス犬
に多いということですが、どちらも注意してあげたいですね。
飼主さんのちょっとした気遣いで、犬の泌尿器系の病気を予防したり、早めに異変に気付いて対処できたりします。
可愛いわんこと一緒に元気に冬を過ごしていきましょうね♪
関連記事
-
-
犬が手足を舐めるのはストレス?寝る前だけや舐め続けなければ心配無し
犬のしぐさを見ていると手や足を舐めていることがありませんか? ウェルシーは前足をペロペロ舐めている
-
-
犬にすももを食べさせても大丈夫?死に至る可能性あり!絶対に与えないで!
*記事には広告が含まれていることがあります。 すももには、見た目が桃に似ている日本すももと、プラム
-
-
犬に鹿の角を与えたら歯が欠けた!鹿の角の与え方と注意点
*記事には広告が含まれていることがあります。 犬のおもちゃに「鹿の角」がブームになっているそうです
-
-
犬の足腰が弱くなる原因と足腰の鍛え方
この記事を書いている2020年8月は、ウェルシーは3歳4か月です。 子犬から成犬になりましたが、
-
-
犬の死因ワースト3はガン、心臓病、腎不全、健康診断は必要?どんなことをするの?
私たちがパピーウォーカーから繁殖犬ボランティアになって、心掛ける視点が変わったところがあります。
-
-
歯ブラシが苦手な犬に綿棒と歯間ブラシを使ってみた
*記事には広告が含まれていることがあります。 ウェルシーはパピーの頃からお手入れが苦手な仔でした。
-
-
避妊手術後の犬は太りやすい!太らないためのフードの見直し方
*記事にはアフィリエイト広告が含まれています。 去勢・避妊手術をした後の犬は太りやすくなると言
-
-
犬の下痢予防のために気をつけている3つのこと
11月も半ばになって、だいぶ冷えるようになりましたね。 寒暖差が大きく人も辛いですが、みなさんの愛
-
-
犬の歯が欠けちゃいました!繁殖犬メス犬は「歯」に注意?
ウェルシーは、夕食後から寝るまでの間のまったりタイムに歯磨きをしています。 ウェルシーはパピーの頃
-
-
犬が臭い理由は何?対策には独断と偏見あり
犬は動物なので、当然体臭があります。 これが嫌だったらぬいぐるみかロボットと暮らすしかないのですが
Comment
冬の季節は泌尿器系の病気に注意なのですね!
確かにお部屋でのんびりしてたら、あんまり喉が乾かないかも。
うちのケインはちょっと遊んであげると、水をガブ飲みするので、活動的にしていれば大丈夫そうです。
ウェルシーちゃんも健康に気をつけて元気に冬を過ごそうね♪
ケインママさん
ケイン君は、お出かけもお散歩も好きですし、お水もこまめに飲んでいるようなイメージがあります。
そう言えば、ガブ飲みすることがあると言っていましたね。
ウェルシーは日向ぼっこをしながらよく寝るので、6時間くらいトイレにも行かず、水も飲まない、ということがあります。
なので、排泄のときに
お水飲んでおいで。
と声をかけてみたり、散歩中に飲水を誘ったりしています。
お互いに元気に過ごしていきましょうね♪